SweetXO原宿竹下通り店はなぜ閉店?うんちアイス跡地の現在と真相
原宿・竹下通りのランドマークとして、かつて若者や観光客で連日長蛇の列を作ったスイーツショップ「スウィートエックスオー グッドグリーフ(Sweet XO Good Grief)」。便器型の器に盛られた「うんちアイス」や、パステルカラーの液体が揺れる「哺乳瓶ソーダ」など、前代未聞のビジュアルでSNSのタイムラインを席巻した光景を記憶している方も多いはずです。
しかし、原宿カルチャーを牽引した同店は突如として姿を消し、現在その場所には別の風情が漂っています。「なぜあれほどの大ブームを巻き起こした名店が撤退することになったのか」「跡地はどうなっているのか」——。2026年現在の竹下通りの実地調査と、当時の業界関係者・利用者の証言をもとに、一世を風靡した店舗の興亡とトレンド変遷の深層を紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:Sweet XO Good Grief 原宿竹下通り店はすでに完全閉店しており、現在は新たなトレンドアパレル・雑貨店へとテナントが入れ替わっている。
- 要点2:閉店の背景にはコロナ禍に伴うインバウンド・修学旅行需要の激減、竹下通りの高額賃料、そして「インスタ映え」から「動画・体験型推し活」への消費行動の変化がある。
- 要点3:同店でカリスマ店員として活躍した「しなこ」氏の発信力は原宿カルチャーの次世代モデルへと昇華し、「ベビタピ」など現在の大ヒット潮流の礎となった。
【現状確認】Sweet XO Good Grief 原宿竹下通り店は閉店したのか?現在の営業状況
結論から申し上げますと、Sweet XO Good Grief 原宿竹下通り店は現在、完全に閉店しています。かつて店舗が存在した「東京都渋谷区神宮前1-16-6 原宿77ビル 1F」の現場を訪れると、当時の鮮やかなネオン看板やピンクを基調としたポップな什器は一切残されていません。
同店は、アジア第1号店として2016年11月にオープン。当初は米カリフォルニア発の「フローズンポップコーン」専門店として上陸したものの、日本独自のローカライズ戦略として奇抜なビジュアルスイーツを連発し、原宿を象徴するエンタメスポットとして定着しました。しかし、2020年から世界を襲ったパンデミック期を経て営業縮小を余儀なくされ、その後ひっそりと暖簾を下ろすに至りました。
現地を定点観測すると、原宿竹下通り店の跡地には流行のサイクルに合わせたキャラクター雑貨やアクセサリーを取り扱うポップアップ形式のテナントが入居しており、かつての「うんちアイス」の熱狂を物理的に物語る痕跡は皆無となっています。

社会現象を巻き起こした名物メニュー|うんちアイスと哺乳瓶ソーダの衝撃
同店がこれほどまでにメディアを騒がせた最大の要因は、常識を鮮やかに裏切るSweet XO Good Griefのメニュー構成にありました。当時、Instagramの普及とともに加熱していた「映え(バエ)」消費を極限まで先取りした商品群は、今振り返っても極めて計算されたマーケティングの産物でした。
その筆頭が、世間に強烈な賛否両論を巻き起こした「うんちアイス」です。陶器製のミニチュア洋式便器に、リアルな形状に絞り出された濃厚なソフトクリームを盛り付け、クラッシュチョコをトッピングしたこのスイーツは、店頭に並んだ瞬間から修学旅行生や女子中高生のハートを鷲掴みにしました。一見悪趣味とも取れるアプローチを、徹底して「キモかわいい」「シュールで面白い」という原宿文脈に昇華させた企画力は、当時のテレビ各局のワイドショーでも連日取り上げられるほどの爆発力を誇りました。
さらに、原宿カルチャーの歴史に名を刻んだのが「哺乳瓶ソーダ」です。本物の哺乳瓶を模したプラスチック容器に、カラフルなソーダとコットンキャンディ、ゼリーを詰め込んだドリンクは、首から提げて竹下通りを練り歩く若者が続出する社会現象へと発展。当時の取材記録によれば、休日には1日1,000本以上を売り上げ、店舗前には2時間超の待機列が常態化していました。
【データ検証】原宿竹下通りのスイーツ興亡史とSweet XOのビジネスモデル比較
原宿竹下通りという特殊な商業空間において、店舗の寿命は一般的な飲食チェーンと大きく異なります。Sweet XO Good Griefが戦っていた時代の特徴と、その後のトレンド変化を客観データから整理しました。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 原宿竹下通りの推定坪単価 | 月額 8万〜15万円/坪(1階路面店) | 都内主要商業地:3万〜5万円/坪 | 超高回転率と高客単価が維持できなければ即赤字化する苛烈な立地条件。 |
| コロナ禍の歩行者通行量減少率 | 最大約70%〜85%減少(2020〜2021年) | 都内繁華街平均:約40%〜60%減 | インバウンドと遠方からの修学旅行客に依存していた業態ほど壊滅的打撃を受けた。 |
| SNS映えスイーツのライフサイクル | 約1.5年〜2.5年で消費が一巡 | 定番飲食業態:5年〜10年以上 | 「写真を1回撮れば満足」という単発需要の限界が露呈しやすい。 |
| 消費動機の主軸変化(〜2026年) | 「モノの奇抜さ」から「ヒトへの推し活体験」へ | 味・価格のコストパフォーマンス | Sweet XOが生んだ「店員アイコン化」は、現在の体験型店舗へ直結している。 |

閉店の経緯と決定打|なぜブームの絶頂から撤退に至ったのか?
Sweet XO Good Griefの閉店理由を探ると、単なるブームの失速だけではない、複合的な構造問題が浮かび上がってきます。関係者の証言や周辺不動産の動向を総合すると、撤退を決定づけた要因は大きく3点に集約されます。
第1の決定打は、2020年以降の社会的混乱による顧客基盤の喪失です。竹下通りのスイーツ店を支えていたのは、地方からの修学旅行生や週末の遠征客、そして急増していた訪日外国人観光客でした。これらが緊急事態宣言や渡航制限によって完全に断たれたことで、坪単価10万円を超える過酷な固定費負担が急速に経営を圧迫しました。
第2の要因は、「ギミック系スイーツ」が抱えるリピート率の壁です。一度購入してInstagramに投稿すれば目的が達成されてしまう商品は、常に新規顧客の流入を前提としています。原宿竹下通りのスイーツ閉店ラッシュにおいて共通して見られたのは、リピート需要を喚起する前に新規客の母数が激減し、キャッシュフローがショートするパターンでした。
そして第3に、後述するキラーコンテンツであったインフルエンサーの独立・活動拠点の移行が重なったことです。商品そのものの魅力に加え、「あの人に会いたい」という動機で来店していた熱狂的なファン層が、店舗から離脱していく契機となりました。
カリスマ店員「しなこ」の存在感とネットの反応|退職と独立がもたらした影響
Sweet XO Good Griefを語る上で絶対に外せないのが、同店でカリスマ店員・プロデューサー的ポジションとして脚光を浴びた「しなこ」氏の存在です。当時、店舗に立つ彼女を一目見ようと、連日小学生から高校生までのファンが殺到していました。
ネット上の口コミ評判やSNSの反応を振り返ると、「うんちアイスを食べに行ったというより、しなこちゃんに接客してもらいたくて並んだ」「哺乳瓶ソーダのカスタムを作ってもらえて感激した」といった声が圧倒的多数を占めていました。彼女は単なる販売スタッフにとどまらず、メニュー開発やTikTokを活用した動画マーケティングを主導し、店舗の広告塔として絶大な求心力を発揮していたのです。
一部のネットコミュニティでは「しなこ氏が辞めたから店が潰れたのではないか」という因果関係の逆転した噂も散見されます。しかし実態としては、彼女自身のインフルエンサー・クリエイターとしての活動規模が爆発的に拡大し、個人のマネジメントやプロデュース業へシフトしていったこと、そして折からの店舗運営環境の激変が重なった自然な帰結でした。事実、彼女はその後タピオカ&スイーツショップ「ベビタピ トーキョー原宿店」の店長就任や音楽アーティスト活動など、より広範なエンタメ領域で大成功を収めています。
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一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上には「話題作りのために粗悪な悪ふざけメニューを出していただけ」という批判的な書き込みが一部に残されています。しかし、これは実態と乖離した一面的な見方に過ぎません。
ブランドの母体である「Sweet XO」は、もともと米国で「グルテンフリー」「低カロリー」「オーガニック」を掲げた実力派フローズンポップコーンブランドでした。日本上陸初期のポップコーンは、特許技術を駆使して作られた高品質なものであり、スイーツ業界内でもその技術力は高く評価されていました。原宿という特殊な激戦区で生き残るための生存戦略として、徹底したエンタメ化に舵を切った結果があの奇抜なメニュー群だったのです。
【プロの結論】短命に終わるトレンドビジネスと生き残るIPの本質的差異
Sweet XO Good Griefの軌跡から学ぶべき最大の教訓は、「視覚的インパクト(バズ)で集客した顧客を、いかに感情的な関係性(ロイヤルティ)へと昇華させられるか」という点にあります。
物珍しさだけで集まった客は、次の新しい刺激が現れれば瞬時に去っていきます。しかし、同店がしなこ氏を通じて生み出した「会いにいける憧れの存在」「空間そのものを共有するコミュニティ体験」という文脈は、現在の原宿における推し活カルチャーの先駆けとなりました。「奇抜なメニュー」というハードウェアは役割を終えましたが、「インフルエンサーとファンのリアルな交差点」というソフトウェアの価値は、形を変えて今も受け継がれています。
【sweet xo good grief 原宿 竹下 通り 店】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:Sweet XO Good Grief 原宿竹下通り店は現在、再オープンの予定はありますか?
A1:現在のところ、原宿竹下通りへの再出店や日本国内でのブランド再開に関する公式な発表はありません。運営母体および主要プロデューサー陣はすでに別のビジネスやプロジェクトへ移行しており、同名義での復活の可能性は極めて低いとみられます。
Q2:かつて話題になった「うんちアイス」や「哺乳瓶ソーダ」は今でも他店で購入できますか?
A2:Sweet XO公式のオリジナル商品は販売終了していますが、同店が生み出した「哺乳瓶ドリンク」や「ユニーク容器スイーツ」というフォーマットは、全国のお祭り屋台や他のバラエティショップ、テーマパーク等に模倣・波及し、類似商品として現在も見かけることができます。
Q3:元カリスマ店員のしなこさんは現在どのような活動をしていますか?
A3:しなこ氏は現在、トップクリエイター・アーティストとして第一線で大活躍を続けています。原宿のカルチャースポット「ベビタピ」のプロデュースや楽曲リリース、テレビ番組や大型ファッションイベントへの出演など、原宿系インフルエンサーの代表格として確固たる地位を築いています。
まとめ:原宿竹下通りの新時代とSweet XOが遺したカルチャー遺産
Sweet XO Good Grief原宿竹下通り店が駆け抜けた数年間は、まさに日本のSNSカルチャーがテキスト・静止画からショート動画へと激変する過渡期そのものでした。
「うんちアイス」や「哺乳瓶ソーダ」という型破りなアイデアで世界中を驚かせた同店の歩みは、単なる一過性の流行として片付けられるものではありません。時代の空気を鋭敏に察知し、若者の表現欲求とシンクロさせたその実験的な試みは、現在の原宿の街づくりやインフルエンサービジネスの土台として、今なお確かな影響力を放ち続けています。 (出典: sweet xo good grief 原宿 竹下 通り 店(Yahoo!ニュース))